木魚歳時記 第2384話

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 (サビア) 師(ブッダ)が答えた「世間のうちにあっていかなる罪悪もつくらず、一切のの結び目・束縛(そくばく)を捨て去り、かんることにもとらわれることなく解脱(げだつ)している人、このような人はまさにその故に(竜)と呼ばれる。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(155) 岩淵喜代子さん。「鉄鍋の中は真っ暗義士祭」(喜代子) 義士祭に類する行事は、赤穂(兵庫県)や大石寺(京都)、その外にもあるでしょう。しかし、俳句の世界では墓所(四十八士)のある泉岳寺(東京)を指すようです。その泉岳寺に遺品の鉄鍋が置いてあった。作者がそれを覗き込んだところその中は真っ暗であった。義士の忠心と怨念うごめくようなすごさを感じさせる一句です。

          青鷺と二尺五寸の草魚かな 

                      草魚(そうぎょ)