石段のはじめは地べた秋祭 三橋敏雄
山手に向かって歩いていると、やがて登り坂となり、突然、寺名を記した碑(いしぶみ)と寺へと続く石段が現れました。と、どこへ行っても見かける風景です。ところで、これを俳句に詠もうとすると、見あげるような石段が、落ち葉の中のドングリが、そんな情景描写を思いつくものです。ところが「石段のはじめは地べた」とは、うーん、まいりました。それと「秋祭」の取り合わせが絶妙です。
石段のはじめは地べた秋祭 三橋敏雄
山手に向かって歩いていると、やがて登り坂となり、突然、寺名を記した碑(いしぶみ)と寺へと続く石段が現れました。と、どこへ行っても見かける風景です。ところで、これを俳句に詠もうとすると、見あげるような石段が、落ち葉の中のドングリが、そんな情景描写を思いつくものです。ところが「石段のはじめは地べた」とは、うーん、まいりました。それと「秋祭」の取り合わせが絶妙です。