木魚歳時記 第1472話

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狐の嫁入り

 昔、山野で、得体の知れない明かりが点滅しながら行列するのを見て狐火(きつねび)といったそうです。また、それを称して狐の嫁入りとも称したそうです。ただし、より一般的なのは、日が照っているのに、急に小雨が降り出すような天候を指して「狐の嫁入り」と呼ぶようです。まるで「狐につままれた」ような天候という意味でありましょう。さて「俳句は具体的が絶対条件と考える。形容詞などで内を直接出してしまうのはよくない。内を外的なもので表現してこそ俳句といえる」。とありました。

       やられたと女嘘いふ鎌いたち