木魚歳時記 第1467話

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牛に乗って牛を尋ねる

 修行僧が悟ることができずに悩んでいた。そこである日のこと、師に尋ねてみることにした「どうすれば仏の境地を悟ることができるのでしょうか?」と。すると師は答えた「おのれの心の中に仏あり。外に向けて仏を尋ねるは、牛に乗って牛を尋ねるがごとし」。と、答えたといいます。求めるものが身近にあるのに、気が付かないで、遠くにまでそれを探しに行く愚を指したことわざです。身近の大黒さんをおいて、観世音菩薩にうつつをぬかすぼくのことです。さて「自分が変れば世界も変る」。とありました。

      屈強の渋と知らずに柿盗む