木魚歳時記 第755話

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こっつん こっつん 打たれる土は よい畠になって よい麦生むよ。
朝から晩まで 踏まれる土は よい路になって 車を通すよ。
打たれぬ土は 踏まれぬ土は 要らない土か。
いえいえそれは 名のない草の お宿をするよ。(金子みすゞ

 おかしなヘビがいた。というのは、ヘビの尾の部分は「尾こそ正面である」と主張し、頭の部分も負けずに「いや頭こそ正面である」。と、お互いにゆずらなかった。或るとき、このヘビが木から下りるとき、木に、尾がまきついて下りられない・・そこで頭の方が「一体何をしてるんだ」と苦情をいっところ、突然、尾の方が木から離れたので、そのヘビは焚き火の中に落ちて死んでしまいました。ボサツは、この話を王にしてあげました。

     横恋慕腹でのたくるムツ五郎