木魚歳時記 第92話

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月の晩 長広舌する 猫の恋

 「トタン屋根 雨音近き 春の宵」 

 豆八姐さんから秀句が届きました。こんな相聞歌に引かれて、ニアミスしたドラちゃんたちもいた?そこでお返しの一句を…
「トタン屋根 ドタキャンとなる 猫の恋」
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 さて、第4話から第8話のシリーズでは、無知より起こる欲望が、苦をまねく原因となる。それを除くには、無我、縁起、無常、空、などなど真実の教えに接することである、こうした仏教の根本教義について考えてきました。これは、お釈迦さまの教え「仏教」を、理性に基づいて読んできたことになります。そこで、つぎのシリーズへのつなぎの意味で、お釈迦さまの教え「仏教」を、感性のリズムで触れることにより、しめくくりといたしましょう。
 仏教経典に「仏の座したまう蓮華の花より発する救いのみ光は、十方の世界におよび、念仏する衆生を摂取(せっしゅ)して捨てたまわず」(『観無量壽経』)。とあります。これを中心に、①「信心とは」、②「本願とは」、③「慈悲とは」、この三つについて考えてみましょう。