木魚歳時記 第3867話

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 平治の乱は普通、信頼と義朝が相謀って少納言入道信西を排斥するために起こったものようにいわれ、表面は全くその通りに違いないが、さらに深くこれを探ってみると、真実はまことに思いがけないところに見出される。
(佐藤春夫『極楽から来た』)551 

        青鷺が一つ尖った岩の上

 「ボクの細道]好きな俳句(1616) 種田山頭火さん。「ほろほろと酔うて木の葉ふる」(山頭火)。義庵のもとに出家して法名を耕畝とさずかった時、山頭火さんは44歳であったと伝えられます。しかし、それも長く続くことなく山頭火さんの放浪の旅はいよいよ始まることになります。* 虚空にいてもだめ 海中にいてもだめ 山中に入りてもだめ 地中に隠れてもだめ どのような 隠れる場所などありはしない 逃げおおせて 逃げられないのが 死(ブッダ)

 牡牛(おうし)7 「ほんとうにそうだろうか?万一やつがいつまでたってもそばを離れなかったら、それこそ気が気じゃあるまい。それよりは、そっと知らん顔してやり過ごした方がいい」そこで釣り師は、相変わらず釣りを続けながら、牡牛などどこにいるかという様子をしている。そうやって、うまく相手の眼をくらますつもりである。襟首は麦藁帽(むぎわらぼう)の蔭(かげ)、じりじり灼(や)けつくようだ。