木魚歳時記 第3851話

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 これに反して清盛は入京後、従者から主人に奉る名簿(みょうぶ)というものを信頼に渡して恭順の意を表し油断をさせて置き、上皇や天皇が信頼方にまします間は、これに弓を引くことを不利と清盛は考えてこの方面に工作を着々と進めていた。 さて十二月二十五日の夜半、御所に近い二条大宮に火の手があがって人々を驚かせた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)535

       ひまわりのよくもこんなに高くまで 

「ボクの細道]好きな俳句(1601)  三橋敏雄さん。「蛍火のほかはへびの目ねずみの目」(敏雄) 漆黒の闇では、蛇の目、鼠の目もちろちろと燃えるのでしょうか? ミステリアスな雰囲気で怖いような作品です。「細いうでそつとつかみし蛍の夜」。こんな作品も思い出します。さて、いつも感心するのは、小学生の書道作品。大きく「むし」と書かれた書道作品から、子どもの虫への思いがあふれ出ます。

 牛(うし)4  ところが、庭の方では、下男たちがあわただしく怒鳴ったり、喚(わめ)いたり、罵(ののし)ったり、犬は犬で、見慣れない人間でも来たように、盛んに吠(ほ)えたてている。