木魚歳時記 第3803話 

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 というのはそのふびんな子は、むかし加賀が旧主の子供好きを知って、この初子(ういご)のお宮詣での時、自慢でその子を見せに来たことがあった。まことに自慢してもよい美しく、かわいらしい子で、人みしりもせず、門院の手のなかでにこやかな笑顔を見せたものであった。その笑顔を今また思い出す。
(佐藤春夫『極楽から来た』)493

        山滴る青い煙を吐きながら

 「ボクの細道]好きな俳句(1554) 石原八束さん。「胸さびしゆゑにあかるき十三夜」(八束) 淋しい思いの残る出来事でもあったのでしょうか? 空を見上げると、家路につくまでづっと十三夜の月が煌々とかがやいていた・・というのです。さて、ドローンに小さな仏像を載せて飛行させる試み(テレビ)を見ました。仏教の教え「ミダ来迎」(臨終にアミダ仏のお迎えがある)をイメージした試みだそうです。その発想のユニークさに驚きました。

 小紋鳥(こもんちょう)5 そして、彼女はひっきりなしに、剣の先のよいに空気を擘(さ)く調子外れの鳴き声をたてている。