木魚歳時記 第3726話 

f:id:mokugyo-sin:20190309063903j:plain

 翌年やっと忠実はもとの如く内覧を許されたが、それもほんのしばらくで辞した。内覧を旧に復されたのも忠通を関白にするための段取りとして忠実の感情をあらかじめやわらげて置くものと知って忠実は直ぐ身を退いたものである。果たして忠通は次いで関白となった。
 これが忠実父子の天皇の寵を争って対立するに至った端緒である。
 その後十余年、法皇崩御の三年後、泰子は鳥羽天皇の宮に入り、つづいて皇后となって高陽院(かやのいん)の号を賜った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)421

        春天に赤い惑星みつけたり

 「ボクの細道]好きな俳句(1476) 矢島渚男さん。「霜柱土の中まで日が射して」(渚男) 霜柱は土中から地面(じべた)を割って生えますから、霜柱の流れた跡は空洞となっります。その空洞の中に陽光が差し込んで明るい、そんな句意となるのでしょうか? ズームアップの効いた面白い作品です。さて、ハタオリドリ。アフリカ南部に生息する小型の鳥シャカイハタオリは、重さ1トン、最大500羽もの鳥が住める巨大な巣を作ることで知られています。ところが、意外な天敵が・・機織り鳥の帰巣の時刻(夕暮れ)を見計らって、混雑するハタオリ鳥の群れを待ち受ける天敵があるから怖い!