木魚歳時記

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木魚歳時記 第3664話

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 途(みち)すがら、彼は都に上った第一日に通った太秦(うずまさ)あたりの道にさしかかって秦氏にも立ち寄って無沙汰ののわびをすると、思いは自然と母のことにつながって行った。彼の母はそのころすでに亡き人に入っていたのである。

(佐藤春夫『極楽から来た』)364

        二つ三つ三つ四つ五つ松七日

 「ボクの細道]好きな俳句(1414)  尾崎放哉さん。「月夜の葦が折れとる」(放哉) さて、S氏が夜ごとに見る夢とは・・歴上の人物(夏目漱石とか種田山頭火とかモンロウーなど)は登場いたしません。登場するのは、いつも、かっての職場の連中とか、学校時代の友達とか、S氏のまわりの人物です。ところで、夢の中では、連中が「音声」を発することはありません。相手の口がパクパク動くだけ、つまり夢は「無音」の世界なのです! S氏は、会話の成立しない「聞こえない伝わらない」無音の世界にいらだち、その「もどかしさ」に耐えかね、ついに、ブツブツ・・つぶやきます。S氏の「寝言」です。