木魚歳時記

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木魚歳時記 第3578話

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 観覚は懐中にしていた書状を馬上の少年に、
「しかと持てよ」と、手渡した。
「シー」と、いわれて駒は動き出す。
うららかな日射しを右肩から浴びて進み行く少年はうしろ姿をたくましく馬上ゆたかに見えた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)281

      雪豹の三毛猫となる進化論

 「ボクの細道]好きな俳句(1328) 山口誓子さん。「ゆるやかな水に目高の眼のひかり」(誓子) おだやかな自然詠の作品です。こうした抒情的作品は誓子さん俳句には少ない? でも、「易しいことをより深く」。つまり、「目高の眼のひかり」のあたりの鋭さに、何か深いものを訴えるように思えて心に残る作品です。