木魚歳時記

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木魚歳時記 第3573話

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 領主の奥方と若君とが来ているのが一夜のうちに庄内に知れ渡って、人々が引きもきらず挨拶に来たのは、実のところ少し有難迷惑であったが、馬を待つ間をそれに費やした。
(佐藤春夫『極楽から来た』)276

       牛蛙もう出るころや会ひに行く

 「ボクの細道]好きな俳句(1323) 山口誓子さん。「街道に障子を閉めて紙一重」(誓子) 「てんてんてん毬(まり)てん手鞠(てまり)」「鞠と殿様」の童謡を思い出します。掲句は、当代を詠ったものでしょうが、格子戸と障子(しょう)を隔て、家の中と街道が、格子・障子一枚でつながるという関係は懐かしい。格子戸が「サッシ」となり生活環境は一変しました。