木魚歳時記

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木魚歳時記 第3491話

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「目の前の何でもかでもみなそれだ。有りと思うから有るのだ。もしかしたら夢を見てゐるのかも知れない。何もかも、いいか、そなたが現在、生きていると思っているのも、またわしがそなたにこんな話をしているのも、本当は夢かまぼろしかも知れたものではない。」
(佐藤春夫『極楽から来た』)193

      狼の来て育てたる赤ん坊

「ボクの細道]好きな俳句(1241) 飯島晴子さん。「春の蔵でからすのはんこ押してゐる」(晴子) 「からすのはんこ」? それはわかりません。そう呼ばれる象徴的な「造形」(カラスの足跡)を指すのでしょうか? ただ単に、からすの形を彫ったはんこの事でしょうか? ここは後者としておきましょう。春のこの陽気だというのに、この子(消えそうな子)は蔵の中で、好きなカラスのはんこを押しつづけ一日を過ごすのでしょうか、嗚呼。