木魚歳時記

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木魚歳時記 第3393話

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「津山へ出ては危ない。福渡から出で川口で瀬戸内をのぼる船をさがすのだ。さて淀の川口でまた船を見つけて伏見の鳥羽まで行けばもう都だ。これだけの路銀があれば十分に間に合う。必要な金は惜しむな。金子は人に見られまい。気をつけよ」
(佐藤春夫『極楽から来た』)97

     蜩に釣られてたどる桃源郷  蜩(ひぐらし)

 「ボクの細道]好きな俳句(1142) 田中裕明さん。「正午すでに暮色の都浮寝鳥」(裕明) どうしても作者の体調とオーバーラップして鑑賞してしまいます。「暮色の都」とは、勤務(作者の)休憩時間であるはずの正午、すでに街は暮色の気配。「浮寝鳥」とは、正午すでに作者の身体の状況は浮寝鳥。とても切ない気持ちになります。