木魚歳時記

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木魚歳時記 第3366話

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 小矢児の機転は父を危地から救い、よく敵将を手負いにしてひるませたが、敵定明から受けた傷は、小矢児の手柄で、さしたる深手でなくすんだと一門の人々が喜んだのも空(むな)しかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)71

     爛漫を一山買ひて花見酒

 「ボクの細道]好きな俳句(1115) 飯田蛇笏さん。「降る雪や玉のごとくにランプ拭く」(蛇笏) こうした作品は実生活の体験の中より生まれてこそ読者に迫ります。ランプを知らない(触れたことのない)つまり、ランプそのものを知らない現代人がいくら頭をこねくり回しても、掲句の「玉のごとく」の楚辞は生まれてきません。