木魚歳時記

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木魚歳時記 第3275話

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 「今日のことば」
    障子をあけ、あの声はと、耳の走る見当を
    見破ると・・ わがいる部屋の棟の角が、すらりと動く、
    背の高い女の姿を、すぐに遮ってしまう。
     (夏目漱石『草枕』)抄11

 「ボクの細道」好きな俳句(1026) 山西雅子さん。「一筋の髪が手に落ち春隣」(雅子) こうした微妙な感覚はボクにはわかりません。しかし、女性が髪の毛に特別の思いを託される気持ちは想像できます。それはともかく、抜け落ちて手元に残る髪の毛と、季語「春隣」が響きあって、作者の心に錯綜するいろんな思いが想像できるようで楽しい作品です。

      心恋を伏して切なし笹鳴きす 

                   心恋(うらこひ)