「今日のことば」
五十歳を越えた内共は、
内心ではこの鼻を苦に
病(や)んできた。
僧侶(そうりょ)の身で
鼻の心配をするのが悪い、
そればかりではない。
(芥川竜之介『鼻』)抄2
「ボクの細道」好きな俳句(998) 宇多喜代子さん。「夏の母熟睡の蹠すさまじき」(喜代子) お昼寝でしょうか? 作者のお母さまですから(高齢)でしょうか? その寝相(熟睡の跡)の凄まじさにあきれている様子が伝わります。「老婆外寝奪はるべきもの何もなし」(中村草田男)の作品もありますが、まあ、或る歳に達すると性別の違いは消滅するようです。