木魚歳時記 第3247話

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 「今日のことば」
    五十歳を越えた内共は、
    内心ではこの鼻を苦に
    病(や)んできた。
    僧侶(そうりょ)の身で
    鼻の心配をするのが悪い、
    そればかりではない。
     (芥川竜之介『鼻』)抄2

 「ボクの細道」好きな俳句(998) 宇多喜代子さん。「夏の母熟睡の蹠すさまじき」(喜代子) お昼寝でしょうか? 作者のお母さまですから(高齢)でしょうか? その寝相(熟睡の跡)の凄まじさにあきれている様子が伝わります。「老婆外寝奪はるべきもの何もなし」(中村草田男)の作品もありますが、まあ、或る歳に達すると性別の違いは消滅するようです。

     茶の花や東寺秘伝の風信帖