「今日のことば」
堅雪かんこ、凍(し)み雪しんこ。
四郎とかん子はとは小さな雪沓(くつ)をはいて
キックキックキック、野原に出ました。
(宮沢賢治「雪渡り」)1
「ボクの細道」好きな俳句(892) 飯島晴子さん。「畔草に乗る蛇の重さかな」(晴子) 畦道から叢(くさむら)に消えようとする蛇。その蛇(くちなは)の重さで草がしなります。そして蛇が消えた後も、しばらくは草に残るなまぐさい匂いまで感じる作品です。飯島晴子さんの感性は非凡です。ボクは心象俳句の第一人者だと尊敬しています。