木魚歳時記

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木魚歳時記 第3104話

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 「今日のことば」
    山猫のにやあとした顔や、
    そのめんだうだといふ
    裁判のけしきなどを考えて、
    おそくまでねむれませんでした。
    (宮沢賢治「どんぐりと山猫」)2

 「ボクの細道]好きな俳句(852) 飯島晴子さん。「泉辺の家消えさうな子を産んで」(晴子) 近くに泉が湧くくらいですから、山蘆(さんろ)のごとく鄙(ひな)びたお家なのでしょう。そこに、「消えさうな」母がいて、「消えさうな」子を産んで。しかも健気に育てている。もちろん「赤ちゃんポスト」のことなど想像もできない時代のことです。いつの時代であったとしても、母親とは、自身が仮に「籠の鳥」であったとしても、心強くも根気よく、勇気ある存在として在りつづけるのです。

        鵺鳴かせ証拠つかみし特捜部  

                       鵺(ぬえ)