木魚歳時記 第2768話

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 (並ぶ応答―小編) ブッダは説く「かれは誤った妄見(もうけん)を以てみたされ、驕慢(きょうまん)によって狂い、自分は完全なものであると思いなし、みずからの心のうちでは自分を賢者だと自認している。かれのその見解は、(かれによれば)そのように完全なものだからである。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(530) 寺山修司さん。「影を出ておどろきやすき蟻となる」(修司) もの影から突然に明るい日ざしに出て過敏となる蟻。この作品は、もちろん比喩でしょう。人が、過保護に育ち、そのまま、社会(集団)の中を歩み始めたときに陥る(自己の)過剰(かじょう)な防衛本能を示したものでしょう。ところで、その人が、その後「蟻の列」(集団)を外れることがあるか否か? むしろそのことが問題です!      

        黴の花するとあなたは粘着型 

                      黴(かび)