木魚歳時記 第2649話

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 (悪意についての八つの詩句) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「実に悪意をもって(他人を)謗(そし)る人々もある。また他人から聞いたことを真実だと思って(他人を)謗(そし)る人々もいる。謗ることばが起こっても、聖者はそれに近づかない。だから聖者は何ごとについても心の荒(すさ)むことがない。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(413) 山口隆右さん。「黄砂ふる地球の微熱続きをり」(隆右) このところ、大陸(中国)から黄砂が流れてきたり、地震の微動が各地で計測されたり、地球規模の異常現象が起きています。もともと、地球の中心ではマグマが煮えたぎります。つまり、わたしたちは「粥」(かゆ)鍋に出来た薄皮の上で生活しているようなものです。だからこうした現象も自然といえば自然なのかもしれません。それはともかく、作品は「地球の微熱」という言葉の発見で決まりました。

        孕み猫息がだんだんせはしくて 

                        孕(はら)