木魚歳時記

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木魚歳時記 第2590話

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 (二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧にいわれた「苦しみを知らず、また苦しみの生起するもとを知らず、また苦しみのすべてを残りなく滅びるところをも、また苦しみの消滅に達する道をも知らない人々・・」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(356) 岸田爾子さん。「初雪のひとひら唇を吸ひにくる」(爾子) 前句と比べて、「ひとひら」と「唇」(くち)と「吸ひにくる」が絶妙に響きあっています。中世の物語の世界と現実の世界が、読者の頭の中で渾然一体となるような錯覚すら呼び起こします。不思議な魅惑をもって迫ってきます。それはそれだけ、作者の仕掛けた<ねらい>が成功したということでしょう。作者にその思い(ねらい)がないと読者に感銘を与えられません。 

         まつ黒の犬とごろ寝や雪籠