木魚歳時記 第2541話

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 (コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「紅蓮(ぐれん)地獄に運び去られた者(の寿命の年数)は、荷車につんだ胡麻(ごま)の数ほどある。と諸々の智者は計算した。すなわちそれは五千兆(ちょう)年とさらに一千万の千二百倍の年である。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(309) 今村潤子さん。「煤払ひ仏に深き臍のあり」(潤子) 仏さまに備わる優れた特徴に32相があります。例えば、長舌相とか、白毛相とか。また、逆に、陰蔵相(いんぞうそう)といって、仏さまには、体内に隠された臓器があります。たぶん、お臍(へそ)はその一つでしょう。作者は、お寺の煤払いの行事で、陰蔵相のことを知られこの作品(「深き」)が出来たのでしょう。因みに、揚句の仏さまを比喩とすれば? 煤払の時に、ついでに掃き出してしまいたい宿六(亭主)にも、役に立たないヘソがあります(汗)。 

        白い息出るこそうれしなむあみだ