木魚歳時記 第1993話

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「慈しみの経」(5)「目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。」(スッタニパータ)

 「生きとし生きるものは幸せであらねばならない。」これは現代仏教にまで受け継がれてきた仏教の掲げる旗印であります。さて、初期仏教の示す「苦」(悩み)の原点に「老・病・死」が挙げられます。これは、ゴータマ・シッダルタ王子(後の釈尊)が出家(しゅっけ)を決意された動機とも伝えられます。

       とつぜんに乱れてへこむあめんぼう