木魚歳時記 第1574話

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繋ぐ犬の柱を回るがごとし

 柱に繋がれた犬が、ぐるぐる回るうちに、紐が柱に巻きついて、だんだんと身動きできない状態になることを指します。よく見かける情景ですが、犬はいたしかたがないして、似たようなことは世の中にたくさんあります。魅力的なことに深入りするあまり、気がつかないうちに、そこ(悪)から一歩たりとも抜け出せない状況になることは日常茶飯事として起こりうることです。これは、ものの本質・道理に疎いことから起こります。そのことを戒めたことわざです。さて「俳句とは、十七文字を読んだあと、瞬時に行われる共感・共鳴の文芸である」。とありました。

       おしなべて黴の生えたる善後策