木魚歳時記 第1565話

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世の中よかれと鳴く烏は粢(しとぎ)を貰うて食う

 「粢(しとぎ)とは、神さまに供える卵形の餅のことです。すなわち、世の中よかれと豊作を祈って鳴く烏(からす)は、神さまに供える粢(しとぎ)にありつける。豊作を祝して鳴けば、食い物にありつける。ということわざであります。転じて、たとえ口先だけであってもお世辞を上手に云える者は、上司に可愛がられ、逆に、憎まれくちを叩く者は、上司から煙たがられ、嫌(いや)がられるということになります。さて「詩は感動の中に生まれてこそ精彩を放つ」。とありました。

       忘れ得ぬ二つのものに蚤虱