木魚歳時記 第1399話

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お山のお猿

お山のお猿は 鞠がすき とんとん鞠つきゃ 踊りだす ほんにお猿は どうけもの

 鹿島鳴秋作詞。昭和4年『鹿島鳴秋童謡小曲集』に所収されている。昔(戦前)は猿まわしや「猿芝居」がさかんであり、こうした童謡も子どもたちの心に近かったのでありましょう。さて「負け意識のない自信たっぷりの芸は小憎らしいが、負けを意識しながら懸命に生きる人間の姿はどこか美しく感動的である。それと、ものの外形の形象のみにとわわれず、その形象を見据えることで、その背後のものが見えてくるはずである。いわゆる、音でない音が聞こえてくるはずである」。とありました。

      しばらくは草の匂ひや夕立来る