建仁寺
臨済宗(りんざいしゅう)建仁寺派(けんにんじは)の大本山です。日本に初めて臨済禅とお茶をもたらした栄西禅師(えいさいぜんじ)によって開かれた日本最古の禅寺です。
諸堂は中国の百丈山(ひゃくじょううさん)を模して建立されました。建仁寺は、京都にある多くの禅宗観光寺院とくらべて現在も臨済禅の修業道場としての特色を備えています。境内の伽藍(がらん)の配置にも質素なたたずまいが感じとれます。しかし、国宝の「風神雷神図」(通常はレプリカの展示)や、法堂(はっとう)の天井に描かれた小泉淳作の「双龍図」(写真)は一見される価値があるでしょう。また、建仁寺の南の一帯は「六道の辻」と呼ばれる葬送の地で所縁の寺院が残っています。