コンパニヨンは仲間の意味です。一緒に<コン>(ぱん)を食べた間柄が語源だそうです。同じ釜の飯を食った仲間のことです。仏教ではこれを「和合衆」(わごうしゅう)と呼びます。
「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買い来て妻としたしむ」(石川啄木)
「僧侶」(そうりょ)は、サンスクリット語の「僧」(さんぎゃ)と漢語の「侶」(りょ)があわさった合成語で<和合衆>と訳されます。仏教教団は<和合衆>の集団です。仏教教団にかぎらず、人類はみな兄弟、コンパニヨンです。人類社会はカンパニー「同じ釜の飯を食う者」のあつまりです。