2019-08-07から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3877話

新院はお気づきの様子であったが、格別やかましくお禁じにもならないのを幸い、この時も一月あまり歌い明かしたものであった。このころ困ったことといえば、遊女くぐつ女(め)などのなかには用もない遠慮をして、 「わたしどもは新院の御所ではもったいなく…