新院のありがたい心づかいを喜んだ四の宮はその時おん兄と鳥羽の田中殿に行って住んだ。兄上の手前をはばかりながらも、ちょうど歌の修行に油の乗り切った最中でもあり、歌い暮らす生活はやめられず、晩春首夏の好季の夕暮れに乗じて田中殿を抜け出し、同じ…
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