2018-06-08から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3452話

東美作(みまさか)一帯を見おろして、脚下を縦横に走る山なみが美しく、明石定国(あかしのさだくに)が都から帰った当座は、好んでその山頂に立って笛を吹き暮らしていたと伝えられる笛吹き山の峰などが低く指呼(しこ)の間にあった。(佐藤春夫『極楽か…