2018-04-21から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3404話

この山は小矢児も幼時、稲岡から見慣れていたし、得業(とくごう)の叔父さんがその山中の寺に住むことも聞きおぼえていたが、今日その寺に住む身になろうとは、小矢児には思いも及ばない運命であった。(佐藤春夫『極楽から来た』)108 夕焼けて探しに来な…