第二章 小矢児山に入る(一)弓削の稲岡襲撃のうわさは山峡一帯にひろがり、その時の童子の沈着勇敢な行為が人々を感心させた。「さすがは八幡殿と同じ血の流れている家のお子だ」と武士擡頭(たいとう)時代らしい賛美に漆氏の童子は小矢児(こやちご)小矢…
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