木魚歳時記第4843話

 他の妻妾や処女などを犯したり、妻妾をかくし持つをこそ女犯とも称すれ、家を成して子女を持ち、その子に明遍、聖覚、貞慶など多くの名僧を家から出した父澄憲の如きは、かえって、世の誉(ほまれ)とも身の誇(ほこり)とも世上一般から認められた当時に、彼の妻帯とて、何ら不思議でも珍奇でもなかったはずである。このために彼を革新的とするのも、また破戒とするのももともと当たらない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)

       炎天を男ら棺かつぎゆく 棺(ひつぎ)

  相棒と神戸空港の近くにある「神戸動物王国」に行った時、相棒の傍に小型の孔雀(くじゃく)が寄って来て、美しい羽をひらきました! ぼくも相棒も、この「珍事」には驚きました (笑)。「種の保存」とまでは云いませんが! 男らの強さが称えられる場面は変わりつつあります!