木魚歳時記第4798話  

 法然と慈円との間には明らかに新旧の正面衝突がある。しかもそれを阻むものもある。しか天台座主として宗門の意向を体して法然を一撃しなければならない。慈円は山門をして先ず法然攻撃の火の手を挙げさせつことにした。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1432

       僧院にガム噛む少女夏兆す  兆す(きざす)

 住職をしていた頃の話です。「ご先祖を丸洗ひして風光る」。ネイルメイクした檀家の娘さんが申されました。ご先祖の墓を守るつもり。だそうでした。その爽やかな姿を拝見して、和尚の心は和みました! 和尚の心は安らぎました! さまざまな課題も残りますが・・思わず合掌してしまいました。