木魚歳時記第4784話

 「同じと信じます」
 信空、証空らの眼はキと親鸞をこの高慢な男めと見据えているうちに師は、
「法然も同じ思いだぞ、それが浄土門の信心で、それに浅いも深いもない。聞きしまま信ずる人こそ、正しく但信口称(たんしんくしょう)の妙好人(みょうこうにん)だ」
(佐藤春夫『極楽から来た』)1418

            茂みには鳥の目もあり穴施行

 冬の餌のないときに、狐や狸の巣穴のところに食い物を施行(せぎょう)つまり、施(ほど)こすことです。寒施行(冬季)の傍題となります。穴施行を、そばの木の茂みには、それを見ている鳥たちの目がある・・なんのことはない、大自然の営みも、人間んの暮らしも大差ありません(汗)。