木魚歳時記第4773話

  建仁(けんにん)元年正月二十五日、式子内親王の他界とともに、法然には極楽はいよいよ身近に感じられて来たが、それでもこの土に内親王を見失った法然の心にうつろが生じたかに感じられていた折から、期せずして現れ、法然の心の空虚を満たしたのが親鸞(しんらん)の入室である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1407

       ただ灼けて水をごくごく飲んでいる

 中国の唐より天竺(北インド)に至る、玄奘三蔵法師の『大唐西域記』を下敷きとした一句であります。ボクもご縁んがあり、新疆・ウイグル自治区の「天湖」まで訪れる機会がありました。シルクロードの一端につらなる、乾燥、灼熱の中で水(硬水)をごくごく・・これは大変なことに(汗)。