木魚歳時記第4671話

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 頼朝はこの直言に感激の涙を抑えつつ、奥州征伐の時つけた甲冑に鞍馬三頭、それに金銀をそえて贈ったが、和卿は甲冑は造営の釘料として東大寺に施入し、鞍も一つだけは、東大寺のために寄進したが、名馬以下の品々はすべて返却した。 
(佐藤春夫『極楽から来た』)1308

                  今日もまた二度寝決めたり竈猫  竈猫(かまどねこ)       

 「ボクの細道]好きな俳句(2408) 矢島渚男さん。「花吹雪うねりて尾根を越えゆけり」(渚男) 吉野の山でこうした風景を見たことを思い出します。それにしても、年々、お花見の機会が少なくなります。寓居から「魚街道」(ととかいどう)の桜並木を眺めることが出来ます。ありがたい・・そんな時は居ながらの極楽です。 

まことに、
人間の遭遇ほど、
味なものはない。
(折口信夫)