木魚歳時記第4670話

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 寿永(じゅえい)三年三月十二日の供養のため、鎌倉から来た頼朝が大仏殿に参詣した時、修復の成った廬舎那仏(るしゃなぶつ)を拝し、陳和卿の技術の巧妙なのに感心して、これに結縁したいと望み重源を通じて引見しようとすると、和卿は、「この人は国敵退治の間、多くの人命を損じて罪業深重だから」 と再三固辞して遂に謁しなかかった。(佐藤春夫『極楽から来た』)1307ー2 

      また来たらまだ寝たままや竈猫  竈猫(かまどねこ)

 「ボクの細道]好きな俳句(2407) 矢島渚男さん。「数へ日のこころのはしを人通る」(渚男) 微妙な心境を詠われた作品です。さて、「自分て何か」。こんなことを考えます。「自分は幸せ」これはそのとおりです。しかし、そこからさきが! 自分以外のことに五感が刺激されます。しかし、まったく手足が出せません。嗚呼(汗)。

ほんとうにあるのは
いまの、ここの自分のみ
(佐々木蓮磨)