木魚歳時記第4629話

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 三月初旬をすぎては、にわかに院中のあわただしい動きが唯ならず外部にも感ぜられるようになり、法然にも院からのお使いが立てられたが、折悪しく風邪で謹居中の法然は、大原、本成坊湛○に、身に代って院に常在し参らすことを求めた善知識として三月十三日、守覚法親王、醍醐の勝賢僧正も伺候申し上げるうちに、宝算六十六の後白河院は、六条西洞院の宮におん微笑をたたえさせて崩御あらせられた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1268  
        年の暮れ白髪まじりの婆さんが

 「ボクの細道]好きな俳句(2366) 摂津幸彦さん。「鬼あざみ鬼のみ風に吹かれをり」(幸彦) 山薊(やまあざみ)とも云い春の季語となります。さて、「真臭い」(しんきくさい)爺さんに執(とり)りつかれ、はや、半世紀を越えました。なんだか「白髪のお婆さん」が可哀そう(汗)。

大いなる精神は
静かに忍耐す。
(シラー)