木魚歳時記第4618話

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 鎌倉の聴衆のなかには、後年法然の門に入った大胡(おおこ)ノ太郎、熊谷小次郎や畠山重忠、比企能員(ひきよしかず)、千葉常胤(つねたね)、土肥実平(どひさねひら)、梶原景時、和田義盛、佐々木定綱などが、法然の説戒を正しく聴聞して悟るところがあったやに見えたが、この直後、近江の佐々木氏に起こった事件も、あるいは法然の清水の説法の一波乱かも知れない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1258

        街中をトパーズに染め秋深む 

 「ボクの細道]好きな俳句(2356) 摂津幸彦さん。「蝉しぐれもはや戦前かもしれぬ」(幸彦) この作者には大戦(二次)にかかわる作品が多い。そうした時代に生きられたから? 作者には、戦争への強い意志、思いがあったから? 

子どもというものは
大人の想像もできない
鋭い感覚を振り回している。
(井上靖「幼き日のこと」)