木魚歳時記第4521話  

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 しかし天王寺から落ちた義経は吉野、多武峰(とうのみね)、南都北嶺など神出鬼没の振舞に頼朝の兵を愚弄(ぐろう)して、頼朝の代官でそのむこの一条能保(よしやす)の手をさんざんに焼かせた。能保は検非遺使に交渉して夜中京都市内の通行人を一々訊問(じんも ん)した。(佐藤春夫『極楽から来た』)1163

         心肺の不全とわかり夜の秋 

  「ボクの細道]好きな俳句(2260) 川崎展宏さん。「京の雨午前に止みぬ金魚鉢」(展宏) なんのことはない。作者はよほど暇(ひま)なのでしょうか(失礼)。 そうではありません。易しく詠めそうでうまくゆかない・・井上ひさしさんの言葉、「難しいこと易しく」を思い出します。

生きづまりが多いのは
自分が裸になれないからだ。
(石川 洋)