木魚歳時記第4509話  

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 平氏一門の全滅と同時にその泰安していた神器も海中に沈んだか、急流に洗われ去った神剣のほかの二種は見出された。
 平氏二十年の奢(おご)りは、かくして寿永四年三月二十四の正午には全く終わった。咲き出すには二代、散るには半日の栄華であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1154

       冷房のサーモミスして熱帯夜    

 「ボクの細道]好きな俳句(2248) 飴山 實さん。「雨つぶの雲より落つる燕子花」(實) 燕子花(かきつばた)は夏の季語となります。夏といっても陰暦の五月の雨の似合う花ですから、この作品はそのことを伝えたいのでありましょう。いまにも降りそうな、雨粒を待つ燕子花が目に浮かびます。

ありがとう‘という言葉が
物の大切さを教えてくれる」
(石川 洋)