木魚歳時記第4503話

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 宗盛を追うていつまでも戦果を挙げ得ない範頼救援のため、義経は鎌倉の特命を受け、摂津渡辺の津に水軍を整え、舟夫を脅迫して暴雨風のただ中を突破させ、疾風狂涛(しっぷうきょうとう)に乗じて三日の行程を四時間で屋島に乗り切った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1140

       暮六つの鐘が鳴るなり春の宵

「ボクの細道]好きな俳句(2243) 飴山 實さん。「旅にみる灯ぬくき冬よ戰あるな」(實) 第二次大戦の予兆が感じられる作品です。「灯ぬくき冬よ」がすべてを語るわけですが、具体的ではありません。なんとなく寂しい「ざわめき」を作者は感じたのでしょうか。

出来ない事としないことを
混同してはならない
(石川 洋)