木魚歳時記第4479話

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 平家都落ちの三日目の六月二十六日、義仲と行家とが軍を率いて南北から入京すると、法皇は彼ら二人を蓮華王院の御所に引見された。ところが彼らは参入にあたって、順位を争い前後して入るを好まず、結局両人並んで参入したため、この田舎大将どもの間に早くも権力争いのあるのを、法皇はお見抜きあって、大将たちの値ぶみを遊ばした。 巧に驕る義仲、行家はともに、つづいて行なわれた行賞の軽く低いのに不満げであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1128

       昼食は卵かけごはん燕反る

 「ボクの細道]好きな俳句(2219) 松本たかしさん。「月光の走れる杖をはこびけり」(たかし) いささか独断的な解釈となります。問題は、車窓から杖(つえ)を光らせた「月光」です。列車が月光と並列して走るうちに、作者は、杖(つえ)を用いることも忘れていたのです。

必要なものだけを得る、
シンプルで簡素な暮らしでいい
そんな精神を持って働く
人々の仕事を評価しないのは
大いなる損失である
(マハトマ・ガンディー)