世人は高熱に悩んだと聞く清盛の死を大仏殿炎上の仏罰のようにいうのであった。
藤原氏の瓦解(がかい)を道長の死に因るように、平氏の滅亡も、その大黒柱であった清盛の死に因るもののように見える。重盛が父に先立って他界していたのも平氏の不遇であった。平氏はすっかり貴族化してしまっていた。しかし、文弱のための滅亡ではなく、ただ統率力に欠けていたのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1115
だしぬけに父の怒りや春の雷
「ボクの細道]好きな俳句(2205) 京極杞陽さん。「大衆にちがひなきわれビールのむ」(杞陽) 全く同感です。ビールで始まる乾が、まず、庶民の飲み会です。ビールが登場すると、俳句つくりも楽しくなります。
人ほど冷たいものはないが
人ほど暖かいものもない
(石川 洋)