その首は渡辺唱が敵の手に渡さじと斬り取って直垂に包み大きな石をくくりつけて宇治川の淵に沈めたと『平家物語』は伝える。
最後まで陣頭指揮をしてきた仲綱も平等院の堂に入って屠腹（とふく）し戦闘は午前中にすんだ。
（佐藤春夫『極楽から来た』）1067
あ。なんと空の読点ぼたん雪
「ボクの細道］好きな俳句（2158） 波多野爽波さん。「美しやさくらんぼうも夜の雨も」（爽波） 夜の雨に打たれ、しずくを滴らす「さくらん坊」の愛しさが目に浮かびます。昼のデザートに添えられるさくらん坊も可憐ですが、こうした作品の中で想像する「さくらん坊」の可愛さは格別です。
夏はあつい 冬は寒い
春と秋は ちょどええなぁ
そやけど 夏と冬からは
逃げられへん 人生もそうや （大川フサ子）
