木魚歳時記第4380話

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 五月十日、清盛はまた三百騎ばかりを従えて都に入り都民たちを騒がせが、数日後には三条高倉宮は配流になるという 取沙汰が都内に広まった。 
(佐藤春夫『極楽から来た』)1030 

      もうすこしあと五分だけ竈猫

 「ボクの細道]好きな俳句(2120) 波多野爽波さん。「玄関のただ開いてゐる茂かな」(爽波) 日常の雰囲気です。さて、薪(たきぎ)は燃えて灰となります。しかし、本来「薪は薪」「灰は灰」のはずです。昔は「おくどさん」つまり、竈(かまど)がありました。その傍(余熱)で、ウトウトする猫を見かけました。ところで、四季のありよう、日常の暮らしの変化に伴い、死語となる「季語」もあるようです(汗)。

  あなたぶうど(仏土)でわしゃまよい、
  わしも仏土にいりやほとけ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)